筆耕の資格 筆耕の仕事 質問 

筆耕の仕事をするのに資格は必要!?書道と実用書道は違う!?

筆耕の仕事をするのに資格は必要!?書道と実用書道は違う!?

筆耕の仕事をしたいと思うのですが、筆耕士になるには何か資格が必要なのでしょうか?賞状○○士 などの資格をとってからでないと筆耕の仕事はできませんか?

いいえ。筆耕士という仕事は、医師や弁護士のように資格・免許がなければできない仕事ではありません。資格が必要ということはありません。完全な実力の世界で、「お客様に喜んでいただける字を正確に、早く書く」ことが重要です。

 

お客様に喜んでいただける字 とは、書道展で良い賞をとれるような芸術的な字ではなく、一般の方(審査員のような書道の専門家以外の方)の目から見て、きれい、と思って受け入れてもらえる素直な字 と言えるでしょう。

 

書道の初心者なら、賞状○○士などを目指すのは有効!?

筆耕に関連した資格といえば、賞状○○士、賞状○士など民間の検定試験が複数あります。これらの検定は、民間の実用書道のスクールに通学したり通信教育を受けたりしてとることのできるいわば「修了書」に近い形式が一般的で、最上級のみ公開試験、という形式であることが多いようです。

 

「書道(芸術書道)の経験が浅く、ほぼ初心者から筆耕の仕事を目指す」という方にとっては、賞状○○士や賞状○士など、比較的短期間で取得しやすいこれらの検定試験を一つの目標にし、スクールで実用書道を基礎から学ぶというのも良いかも知れません。一度、書道(芸術書道)をしっかり学んでから実用書道を学ぶというとかなりの時間と費用を要します。まずは、先に実用書道を基礎から学び、その学びの過程で3級、2級、準1級etc… と級を上げていくことはモチベーションを維持していくことにもつながるでしょう。

 

検定試験に はまる のは危険!!

実用書道のスクールでは、やたらと最上級の受験を勧められることがあります。そのため、最上級に合格してから筆耕の仕事を探そう!とか、合格すればきっと仕事を紹介してもらえるだろう!などの錯覚に陥ることがあります。その結果、一番上の級に受かるまで何十年も(!)スクールに通ったという人もいるくらいです。スクールに費やす時間とお金がどれほどかかるのか…スクールとしては検定料収入+(合格するまでの)講座の受講料のために勧めているのであって、その資格をとったからといって仕事の紹介を確約するものではありません。

 

もし、そのスクールの検定試験の最上級に合格すれば、有名デパートなどの筆耕のお仕事を紹介しやすいという話をスクール関係者から聞いたとしても、その手の話には飛びつかない方が無難です。なぜなら、その求人は、なにもスクールだけに来ている求人というわけではなく、自分でネットで検索しても出てくるものかもしれないからです。(スクールが主催の)実用書道の検定試験の最上級をとることを否定するわけではありませんが、検定の合格が目的のようになってしまっては、かえって筆耕の仕事が遠ざかるでしょう。

 

キャリアのある筆耕士の間では実用書道系の検定試験はほぼ無意味

私が出張筆耕等でご一緒させていただくベテラン筆耕士さんや、芸術書道関係者のなかにも、実は賞状○○士の○級を持っている、という方はいらっしゃいます。ただ、あまり人には言わず黙っている方が多いです。知り合ってだいぶたってから「同じ(実用書道の)スクール出身だったんですね!私もその試験の○級とりましたよ!」と話題になるかどうか、という程度です。つまり筆耕の現場では、実用書道の検定試験の合格や級は重視されません。

 

ちなみに、ある程度名の通った筆耕会社に面接に行くと、実用書道の資格である賞状○○士○級を持っています、などという話はしないほうがよい、というか、何となく恥ずかしくて言えない雰囲気があります。検定試験ではなく、字そのもので勝負している現場だからでしょうか。私もかつて、筆耕会社の面接(面接という名の実技試験)に臨んだ際に、実用書道の検定の話もアピールしようかな?と思っていたのですが、とてもそれを言える雰囲気ではありませんでした。書道師範の免許を大学時代に取得した、という話はしましたが、実用書道系の検定試験の話はせずに(できずに)、「実用書道のスクールでレイアウトもしっかり学んだので、即戦力として今日からでも仕事ができます!」とアピールして採用になりました。

 

すでに書道の師範クラスの力のある人が筆耕士になるには?

書道(芸術書道)の世界で師範だからといって、すぐに筆耕士として「お客様から喜んでいただけるようなよい仕事」ができるほど筆耕の世界も甘くはありません。
賞状や招待状封筒宛名書きの仕事で求められる 「レイアウト」や実用書道独特のルールを身につけ、実用書道で求められる字が書けるようにならなければ、筆耕士として仕事を続けることは難しいでしょう。書道師範ならきっと素晴らしい字を書いてくれるはず!というお客様からの期待も、すぐに失望に変わってしまいますから… 

 

書道(芸術書道)、実用書道の両方を学べればベスト 私自身の体験談

書道師範なのに、なぜ実用書道のスクールに通ったのか

私(東京筆耕堂の筆耕士:旭径)は、学生時代に書道師範の免許を取得し、会社員を経て筆耕の世界に入りました。書道⇒実用書道、という順番です。

 

会社員時代に職場の先輩から「のし袋への名入れ」などを時々頼まれました。でもそのたびに「書道師範なのになんでうまく書けないんだろう」と恥ずかしく思い、「書道ができるからといって実用書道もできるとは限らない」ということを経験上よくわかっていました。会社員から筆耕士への転職を決意するにあたって、「実用書道は芸術書道とは違う側面がある。ある意味割り切って実用書道を学んでしまうことが必要。」そう思い、実用書道のスクールで学んでから筆耕の世界に入りました。

 

書道師範なのに何で今さら、何で書道初心者と同じクラスなの?などと考えずに「今まで学ぶ機会のなかった実用書道の分野を一から学ぼう」と、謙虚な気持ちで練習に励みました。

筆耕士デビュー

芸術書道の土台がしっかりあったため、実用書道の上達は非常に早かったです。実用書道のスクールに通いはじめて3か月後に、筆耕会社の求人に応募したところ、あっさり「採用」のご連絡をいただきました。応募の際に送った筆耕見本(封筒宛名書き)の字が、30年、40年と長く続いた筆耕会社さんに認めていただけた!ということは大変な自信になりました。もちろん、さらっと書けたわけではなく、本物の封筒に何十枚も繰り返し同じ字を書いて練習をし、渾身の一枚を送りました。

 

実は、その筆耕会社さんとは条件面などで合わない点があり、次に応募した別の老舗筆耕会社さんで在宅の筆耕士としてのスタートを切りました。まだ筆耕一本で生計を立てていくことなど夢のまた夢…昼間は会社で経理の仕事をしながら安定収入を確保。夜間や土日に自宅で筆耕の仕事をして、さらに実用書道のスクールにも通い賞状技法の勉強を続ける、という生活をしばらく続けました。そして折を見て昼間の会社を退職。筆耕会社からも独立し、東京筆耕堂を立ち上げました。

 

実用書道のスクールに通う過程で、私も賞状○○士の○級の検定に合格しました。でもその検定試験については、仕事をするうえで宣伝することはまったくありません。名刺にも書きません。実用書道の検定試験の合格はともかくとして、スクールで学んだレイアウトや実用書道の様々なルールについては、今、日々の仕事に大きく役立っています。

 

筆耕会社が欲しいのは、検定試験の合格者ではなく即戦力になる人材!

私を筆耕士として採用してくださった会社の社長は、面接という名の実技試験で会社を訪問した私を、実技試験の後、即 採用してくださり、その日のうちに筆耕のお仕事をくださいました。面接に伺った帰り道には、もう筆耕のお仕事(賞状の名入れ)を手に帰路についたのですから、全く想定外の展開でした。筆耕会社は、即戦力になる人材を求めています。じっくり研修をし、新人を育てたいという話は、少なくとも私は聞いたことがありません。だからこそ、資格云々ではないのです。

 

書道(芸術書道)は筆耕とは関係ない!というのもおかしい!!

書道(芸術書道)の世界で師範だからといって、すぐに筆耕士として「お客様から喜んでいただけるようなよい仕事」ができるほど筆耕士の世界も甘くはありません、と先に述べました。
でもだからといって、書道(芸術書道)と筆耕は別物だから、書道は関係ない、とか、実用書道だけ学べばよい、とは思いません。

 

書道の心得があまりない方が実用書道だけを学んだという字と、書道の心得も十分にあり、なおかつプラスアルファとして実用書道の技能を身につけた、というのとでは、やはり字が違います。字の深み、味わい、線の質… 豊富な書道経験があり多くの引き出しを持った人と、まだ少ない引き出ししか持っていない人が同じとは思えません。
特に式次第などの大物については、書道の技能が高い人と、そうでない人が書いたものとの差は歴然としていることが多いように感じます。

 

私と同じように、書道をしっかり学んだ後に実用書道を学んで筆耕の世界に入る、というのは、決して無駄な勉強をしたわけではありません。筆耕には芸術書道は関係ない、とか全く役に立たない、というご意見もあるようですが、それは偏った見方であって現実と違うように感じます。

 

筆耕の仕事は芸術書道とは違う要素が求められるものの、書に関する仕事なのですから、書道を深く学んで悪いはずがありません。ただ、芸術書道と実用書道との違いについてだけは理解し、割り切って学んでしまえばいいのです。

 

 

 

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