未経験者が筆耕の求人に応募するには?|毛筆筆耕サービス

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未経験者が筆耕の求人に応募するには?

当サイトは、筆耕のご依頼をされる方のためのサイトであり、筆耕士を目指す方を指導する場(学校)ではありませんので、筆耕士を目指す方からの、ご注文に関係しないお問い合わせにはご返信はお約束できません。

 

通信教育で勉強しただけで筆耕士になれるのか?など当サイト内コンテンツを参考にされますようお願い申し上げます。また、当方では筆耕士の募集は行っておりませんので、募集に関するお問い合わせや筆耕見本を送付されることは絶対になさらないでください。

 

筆耕士として採用されるのは経験者のみってホント!?

「筆耕 募集」などで検索すると、筆耕士を募集しているサイトがいくつか出てきます。
書道が好きで書に関する仕事をしたい方、あるいは筆耕士を目指して実用書道のスクールで勉強中の方、早く筆耕の仕事をしたいけど「経験者募集」の文字にひるんでしまったこと、ありませんか?

 

もし、応募したいと思う筆耕会社の募集要項に「経験者のみ」と書いてあった場合、どうしたらよいでしょうか?

 

筆耕会社の採用の流れとは?

筆耕会社は、大企業ではありません。数名から多くても数十名程度の筆耕士が常勤で勤務し、あとは在宅の筆耕士を登録させて仕事を割り振る、というところがほとんどです。常勤としての募集はごく限られているため、まずは在宅の筆耕士として採用されることを考える方が現実的と思われます。

 

ある程度名の通った老舗筆耕会社(ここ数年〜20年以内くらいにネット起業した会社ではなく、少なくとも30年以上リアル店舗で営業している会社)の場合、厳しい作品審査にパスした人だけが実技試験に呼ばれ、それをクリアして初めて登録、というパターンが一般的です。

 

まずは応募作品がすべて!作品審査に落ちてしまっては次に進めませんから。

 

練習!練習!そしてまた練習!!何度書いても同じように書けるまで練習!!

筆耕会社に送る作品は、封筒宛名書きや賞状全文揮毫、あるいは毛筆での履歴書というのが一般的です。このうちの一つ(封筒宛名書きだけ など)か二つ(封筒+賞状 など)をまずは郵送し、作品審査をしてもらうこととなります。初めて応募される方は、作品一つで応募できるところが狙い目です。

 

まずは一つに絞って、宛名書きなら宛名書きを何十枚でも何百枚でも練習し、渾身の一枚を書きあげましょう。筆耕会社では、応募者の字とレイアウトをしっかり見ます。自分が応募したい筆耕会社のサイトの、筆耕サンプルをよく見て研究してから練習しましょう。

 

何枚くらい練習したらよいかの目安は、「何枚書いても、ほぼ同じようにきれいに書けるようになるまで」です。

 

何十枚(あるいは何百枚?)か練習していくと、3枚書いたら3枚とも、5枚書いたら5枚とも、ほぼ同じよう書けるようになってきます。
「もうあと5枚書いても10枚書いても同じに書ける!」と思えるようになるまで練習をします。まぐれで1枚だけ、とか、時々きれいに書ける、では応募は時期尚早でしょう。

 

具体的には、「様」の字が5枚なら5枚、みな同じように書けることが大切です。

 

封筒宛名書きの練習には、本物の封筒を使って緊張感を持とう!

ちなみに私(東京筆耕堂の筆耕士:旭径)の場合は、かつて筆耕会社に封筒宛名書きの作品を送って応募するために、80枚以上は実際の本物の封筒に書いて練習しました。

 

普通の紙に練習していても、緊張感がありません。本物の封筒に小筆で美しく書く、というのは、実はかなり難しい作業です。普通の紙なら上手に書ける人でも、いざ封筒に筆で書こうとすると、相当に練習を重ねない限り普通の紙と同じようには書けません。

 

ずっと普通の紙で練習してから、本番で初めて封筒を使う、というよりは、わりと早い段階から、封筒で練習することをおすすめします。その方が、自分の目指す道がいかに大変かが、早い段階でわかるからです。

 

もしこの時点で、「大変そう」「面倒くさい」と思われる方は、筆耕士になるのは難しいかも知れません。筆耕士の仕事は、まさに、地味で大変で面倒な作業の連続だからです。

 

筆耕会社のサンプルに勝てたら応募しよう

自分が応募したい筆耕会社の筆耕サンプルと、自分で書いた作品とを比べてみてください。これなら勝てる!あるいは互角!と思えれば、たとえ筆耕の仕事が未経験であろうと、堂々と応募してよいと思います。

 

筆耕会社としては、即戦力となりうる人材を求めているだけなのです。他社での筆耕経験があれば、確かに安心で信頼できるため、有利ではあります。
しかし、もし筆耕の仕事が未経験であったとしても、本当に素晴らしい字を書け、レイアウトがしっかりできている応募作品があったとしたら、筆耕会社が放っておかないでしょう。

 

資格(検定試験)よりも実務経験や応募作品で勝負!

「未経験だからまずは筆耕の資格をとってから(検定試験に合格してから)応募した方がよいですか?」というご質問をよくいただきますが、実用書道関連の検定試験の級は、筆耕会社の採用には関係ありません。

 

3級だからまだだめだ、とか、1級だからすごいね!と評価されることはないでしょう。級は関係ありません。むしろ(検定を主催する)実用書道スクールの癖の方が警戒されてしまうことがあります。名の通ったスクール教材の手本が、実用的なようでいて、その実かなりの クセ字であることは筆耕会社の間では知られています。

 

実用書道のスクールで、賞状や宛名書きのレイアウトをしっかり学ばれることはおすすめできますが、スクール主催の検定対策に力を入れることは、おすすめできません。実用書道系の検定試験対策に時間とお金をかけるのなら、他にもっと筆耕の仕事につながり得る、やった方がよいことがたくさんあります。

 

古典の臨書をして正統派の書の技能を磨いたり、実用書道のレイアウトを1つでも多く学んだり、応募したい筆耕会社のサンプルを徹底的に研究したり、まずは家族や友人・知人などに御用聞きをして、何か少しでも書かせてもらったり…

 

実務経験がなく未経験の方は、資格(検定試験の級)が経験をカバーするとは思わずに、応募作品で勝負してください。(資格や、書道と実用書道の違いについてもっと詳しく知りたい、というはこちらをどうぞ。)

 

筆耕見本の審査に通ったら、その次に待っているのは…

「送っていただいた筆耕見本の字が素晴らしいので、ぜひ一度お会いしたいです!小筆を持って、○月○日、当社にお越しください。」と、このようなお電話が筆耕会社からあったら、それは「面接という名の実技試験」を意味します。いよいよ次のステップに進めるということです♪
実際に会ってみて、その場で書かせてみる。本当に筆耕士として即戦力になりうるかを、直接審査されるわけです。

 

筆耕見本の審査に通って、いざ実技試験!になったら、またそれはそれで大変な緊張感を伴うものです。。。私もかつて、緊張のあまり手が震えてしばらく字が書けないほどでした。。。実技試験の記事も、いずれアップできればと思います。

 

 

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A筆耕の仕事をするのに資格は必要!?書道と実用書道は違う!?
⇒実用書道関連の資格って意味あるの!?、書道と実用書道は違うってホント!?

 

B通信教育で勉強しただけで筆耕士になれるのか?
⇒必ず筆耕士になれるかのような宣伝をする通信教育について、飛びつく前に冷静になって考えてほしいこと、知ってほしいこと…

 

C筆耕士募集していますか?筆耕士を目指す方へ
⇒筆耕士になりたい方必見!!筆耕会社に入りたい方、個人の筆耕士として独立したい方のために、現役筆耕士が筆耕士の現実をホンネで解説!

 

※筆耕士を目指す方は、上記ページを参考にされ、当方へのお問い合わせはご遠慮くださるようお願い申し上げます。